(モ)ヲタニュース4 プロジェクト

アワーって何だよ!

(モ)ヲタニュースの木村です。モーヲタアワーが終了した頃、ヲチスレを見ていて感じ取ったもののひとつとして「モーヲタアワー(以下、アワー)はもーをたにゅーす。(以下、ニュース)の後継なのではないか」と考えている人が多くいた、ということがあげられると思います。だからこそ、「ニュースは事件性の傾向のあるものを中心に取り上げていた、アワーは少し違うスタンスにあるのではないか」、そういったところが好めないという人が多かったのは確かでした。もちろん、ニュースの時にも「事件をもっと取り上げるべき」という意見と、よりテキストを取り上げるべきという意見と2種類あった訳ですが。

(モ)ヲタニュースとしても、アワーが指向していたものに対して非常に興味をそそられます。この際として、自らの疑問を含めて、アワーに参加していた面々を質問攻めにしてみました。長文が続きますが、いくらかでも楽しんでいただけますと幸いです。


もーをたにゅーす。とモーヲタアワーは別物です

木村 ある種の懐古趣味的な視点によった、「ニュースは良かったがアワーは少し好まない」そういった感覚は一体なぜ生まれるのか、考えてみるのもまた面白いのではないかということでお時間を頂くことにしました。では早速、単刀直入に。ニュースとアワーは継続的なものとして見て良いのかどうか、ですが。

コンノ 継続的なものとしてみるのであれば、まずひとつ大きな条件として同じ人間がやるってこと。だから、俺はニュースには全然関係ない訳。まずこの子(ムラ田)が先にいた訳で、間接的に関係はあったんですけれども。やっぱり俺の感覚としては、継続的というよりは「外伝」みたいな感じ、というところがありますね。

木村 とするとやはり、触れなくてはいけないのは何故アワーが始まったのか、です。それら経緯を詳しく知らないので、もう一度白紙からお願いします。

ムラ田 えーとですね、ニュースが終わってから向こう半年間ぐらいの間に、多少は後継サイト辺りが存在するだろうなとは踏んでたのよ。存在しちゃうだろうな、と。

木村 そして、無いとは言い切れなかった。(一同 苦笑)

コンノ だから自然発生的に出てくるんじゃないかと。

ムラ田 もう少ししっかりしたのが出てくるんじゃないか、と思ってちょっと待ってたんだけど、いつまでたっても誰もやらないから、「必要不可欠ってほどでは無いけれども、あったら便利だな」っていう感じで、考えとしてある程度ぼんやりとした部分はあった。

木村 それはニュースと同じようなカタチのサイトとして、ということ?それとも、ニュースとはまた別のカタチとしてということ?あるいは、そういった観念とは関係なく、(大局的なものとしての)もーをたにゅーす。的位置づけのあるものが存在してるってことが便利だという意味合いなのかな。

ムラ田 うんそうだね。そっちに近い。もーをたにゅーす。ってものを前提としてというよりも、どちらかと言えば自分ありきというか、自分がニュースで「これ面白いかな」って日記を拾いながら影武者としてずっと動いてたことを続けたい、という意味合いで考えてた。だから、俺個人としては後継というよりも継続だな。でも、継続っていうカタチでやろうというのはいいんだけれども、そのまま自分でやるのもあれだから、どうせだったら(以前と同じように)黒幕的なポジションにまわってやりたいと思った。

木村 おいしいところを持っていこうと、だな。

コンノ しかも楽なポジション。

ムラ田 でその時に、モータウンページでちょっとこの人(コンノ)に情報提供というか、ちょっとしたアイディア提供みたいな事をしてた訳ね。

木村 アイディア提供とは?

ムラ田 モータウンページはメッセ集なんだけれど、あれは元々俺がモーヲタテレフォンリンリンリンニッキモニ。風にというか少しパロって、そういうカテゴリのあるのメッセリストみたいなものを少し前作ったのよね。で、同じ時期にこちらのコンノさんがたまたま俺の方に、何かモーヲタテレフォンのような推しごとのリンク集が欲しい、と。

コンノ 俺、リンク集好きな人間なんで。

木村 推しごとっていうのは?

ムラ田 イメージとして言ってみればニッキモニ。に近い感じ。例えば石川だとか、推し順の人数の多さ少なさというような。最初は誰が推しメン多いのかなっていう意味合いで考えていたのが、どうせ作るのであればとメッセリストみたいなものを含めたものを提供したのが、モータウンページ。そういった経緯でコンノさんとは少しつながりがあったんだよね。で、この子だったらオファーを出せばある程度のことはやってくれるかなと思って、昔ニュースとしてこういうことがあったんだけどちょっとやってみない?って声をかけたのがアワーのきっかけ。そうしてジュゲムを用意したのがコンノさんで、俺はただ記事を書くだけ。で、まあ「キャメイも呼ぼうか」と軽い感じで、とりあえず名前だけ貸して、って。

コンノ 俺のやりたかったことを振り返ると、ある程度整理をしたかった、っていうのがあると思う。ほぼモーニング娘。のアンテナ。を見ても分かるけれど、サイトが無数にあってそれが乱雑にバラバラに存在している。例えばリンク集を作ったりしてみたりとだか、整理したり全部俯瞰的に見てピックアップしていく、そういう作業みたいなものが必要なんだなと思います。やっぱり一番面倒なのは無秩序だと思うので、言葉は派手になるかもしれないけれども秩序みたいな(ものを求めている)。そういった整理的なものがしたかったのが繋がって来て、モータウンページとなりモーヲタアワーとなり、というそんな感じなのかな。俺の中で後々考えたらそうなる。

ムラ田 まとめ、ということでもないけど。

木村 何と言えばいいのだろう。家の本棚と図書館の本棚の違いに近いんでしょうか。

コンノ まとめとして蓄積をしたというか、新しいサイトが出来たらちょっと取り上げてみたりだとか、俯瞰的なところで全体的に見ることができた。それは全体的にはまとめみたいなことになるんじゃないかなーという気はしてますけど。

木村 それが最終的にはアワーというカタチになった訳ですね。

ムラ田 そうなるのかな。そして、傍から見たらたまたまモーヲタニュースの後継として見られていたと言ったらいいのかな。

木村 スタイルも似ているし。

コンノ でも、たぶん俺が傍の人間だったら後継だというように見ると思いますよ。

ムラ田 内部ではそう考えて無くても、傍から見ればそうだろうって思う。

コンノ 俺自身は後継だとは思ってはいなかったですけどね。「ニュースからアワーになりますよー」って明確な言葉とした訳じゃないですから。ニュースはニュースであり、そしてアワーも「ポン」と始まったのだから。つまり後継じゃなくって外伝的なものというイメージです。

木村 でも、外伝的という言い方は面白いですね。そういうのをもう少し強く出してもよかったのではとも思いますが。それは企画を通してだとかそういった部分も絡んでくると思いますが、その辺はあまり打ち出せていなかったですね。

コンノ そこが自分の悔いが残るところで、最後に書いたんですけど、時間的なこととかタイミング的なことで出来なかったのが少し心残りなところではあるんですけど。

木村 企画はもう少し長い目で見ていないと動けないですよね。

コンノ ちょっと時間が限られてきてしまって。やっぱり時間のあるときに出来たことなんですよね、ある程度ね。大学を出て、物凄く暇な時間だったので。それだからこそ出来たことで、こうなって仕事が入ってくるとやっぱり難しいですねえ。

ムラ田 俺自身は別にノープロブレムというか、ノープロブレムじゃねえや、(制約とは)全然関係なくて自分の好き勝手にやってた。

木村 いつも通りの感覚で、ということだね。最終的には同じことのようになっちゃったけど。

ムラ田 そうそうそう。俺は別にそれでいいし、どーでもよかったから。ただ自分がおもろければいいや。だからそういうバランスが取れていたのかもね。

一歩後ろに下がってしまう性格が出た

木村 話は変わるけど、ニュースを見ていた人のいちばんの目的として考えられたのが、表現として抽象的ではある「事件的なもの」ということだったと思います。まあ、事件的なものを取り上げるに際しての良し悪しに関してはまた別問題で、結構葛藤もあったし取り上げ方にも個人個人の癖の部分があるから一概には言えないんですけど、例えて言えば、誰々が何々をしたとかくぼうちさんが2時に起こして欲しいですみたいなこととかあったでしょう。ww

ムラ田 プライベートなことばっかり変なとこ拾ったりなあ。

木村 正当化する訳じゃないけど、それはそれで好きな人もいたし、そういう位置付けのものが無いっていうのでみんなが見たと思うんですけれども。今思えば結局は必要なものなのかなあとも思うし、だからニュースでも試行錯誤してみて、右側でテキスト紹介を左側で日記紹介というふうなこともやってみたんですが、限られた人数でやるには労力的にもなかなか難しかった。アワーを見ていると、テキスト、特にハローに関するテキストの紹介が中心であるようには見受けられるんですけれども、アワーではテキストを取り上げるということを主題にしていました?そうではなくて、先程あったようにテキストもしくは日記を秩序立てて見るというそういった方向性を打ち出すような感じだったんですか。

コンノ 主観的に自分が「面白い。紹介してあげたいな」って思うものをポンと見付けてきてピックアップする、っていう作業でした。記者この人(ムラ田、キャメイ)も信頼してるんで、自分でいいと思ったことはあげてくれ俺はぜんぜん干渉しないから、と。

木村 自分の張ったアンテナに引っかかるものを取り上げているだけではあるけど、やはりそこには差が出てくる。個人個人の癖というか、それをどうやってバランスをとるのか、と。

コンノ やっぱり、ひとつの線引きがないと。その線をひとつ超えたものを取り上げたいな、と。その線はいろいろありますけど、自分の中ではこんな遠くになったり近くになったりもします。

木村 そして、ニュースとアワーの線引きの違いこそが周りの人に逆に強く印象付けられてしまうところではありますからね。その辺が少し難しくて、案の定というか結果として、ニュースの後継なのかそれとも二番煎じなのかというような話が出てきたのかとも思えます。その辺り、事件的なものやテキストを取り上げる取り上げないといったことに関しての違いには、特に明確な意図っていうのは無かったということでいいんですか?

コンノ 事件的なことと言えば、結局は「夢の中」とかですか?(はっきりと名指しはされずに)何で取り上げないんだ、とか言われたけど、自分としては基本的に記者個人個人が取り上げようと思ったものをを取り上げる、それが基本姿勢だったので、別に自分は載せようとは思っていないけれど、でも何か騒ぎになってるから載せよう、っていうのは嫌だったんです。俺はそれがいちばん嫌だった。

ムラ田 そうだね。そういう意味では、ニュースサイトの一面というよりも個人サイトとしての一面、という方が近いのかなあ。

コンノ ニュースサイト的なものという面もあり、個人の巡回ニュースサイトでもある。

ムラ田 個人の趣味で取り上げるっていうのかなあ。文中リンクに近い感じ。

コンノ 俺ニュースとかそういうバランス感覚みたいなものも一度頭の中にあって、やるべきなのかなあと思ったけれども、でもやっぱり自分の中ではやるべきでないと判断したんだよね。もういいと。そこまでせんと、(「夢の中」に関する)まとめサイト出来ましたしね。自分が言うことじゃない。

ムラ田 あと、知らしめるような必要性も無いと思ったしね。

コンノ 「延焼」させる必要はない、と。そういうような考えが自分の中にあったのでやりませんでした。特に深い意味とかは無いんですが、自分が取り上げていいと思ったところが必然であろう、と。

ムラ田 俺もそれに近いからねえ。

木村 ニュース、特に高山さんなんかだとあれですよね。面白そうなことがあれば、みんなの中に入って引っ掻き回そうっていう意図が結構あったじゃないですか。アワーではそういうのはなかったですか、特には。

ムラ田 それは匿名でやってる時点でたぶん無いと思う、かな。だってそれだったら自分の名前そのままでいけたじゃん。それをあえて名前変えてやってることだからちょっとないかなあ。それはまたあくまでニュースサイトの一面なのかな。

木村 うーちょみが結構パニクってる時に、高山さんが入っていって、うーちょみがリンク貼ってほしいそうです、とか。そういうところまでは突っ込もうとは思わなかった?

ムラ田 そうそうそう。そこまではいかないようにしてた。仲良しは仲良しでは無くって、仲良しもひとつの「対象」としてみるよ、みたいな感じかな。

木村 やっぱりその辺はニュースとアワーでちょっと違うところかもしれないですね。

ムラ田 ニュースは結構うーちょみひろってたからねw。うーちょみ大好きだったからな。

木村 ニュースとしてというか自分としては、逆にそういうのも織り交ぜつつあまり一歩下がらないようにしたいなというのは意図としてあったんです。アワーは逆に一歩下がって、そこから―。

ムラ田 ちょっと俯瞰みたいなところが。

木村 だから、見てる人がそのあたりの立ち位置を理解する手立ての無い中で、しかし感覚としてそういうものをアワーへの「違和感」として確かに受け取っていたのかもしれないですね。

コンノ 必然的に感じたんかなと思います。アワーはやっぱり一歩引いてるなっていう感じがある、と。まあもともと性格的に引いてる人間なんでw。あまり深くガツガツ入り込んでいくよりは、ある程度後ろに下がって広い範囲で見よう、とそういう考えがあったんで。

木村 すると、やはりというか記事の数も必然的に少なくなりますよね。

コンノ そうなんですよねー。そこなんですよ結局。

木村 (感情が)結構冷めてる時って、記事が2,3個になってしまったり。

コンノ 多いときは多いんですけど、少ないときはもう全く。 

ムラ田 そうすると1,2個になっちゃう時もあったかな。

コンノ あと記事が重複したりとか同じようなサイトに引っかかることがあって、それが気になるところではあったんですけど。だから、もし俺があと一年とか続けたとしても、充電期間はおいたと思います。

木村 体力的にも精神的にも一年でしょうね。

コンノ 俺は始めてひと月ふた月ぐらいで、もって一年と思いましたもん。

木村 何て言うんだろう。スポンジに溜まった水を搾り出して、もう一度含ませるような期間って必要ですよね。

コンノ そうですね、まあ冷却期間。長く続けようとするなら必要かな。ダラダラと続けるよりは。

ムラ田 まあ俺は可能だけど。

木村 おお、じゃあやってみてよ。

ムラ田 出来るけど、ただそれが面白いかどうか、っていうと俺じゃなくて相手の問題だから。

木村 それが結構見えてこないのよね。

ムラ田 ぼんやりとしちゃったらもう後はダメだね。自分の方で拒絶しちゃうというかね。実際、俺がこんなかでは長くやってるからね。(延べ。木村11ヶ月、ムラ田11ヶ月、コンノ9ヶ月、キャメイ集計不能)

クリックする気がしない、と言われた

木村 一日でどれくらいのアクセス数ありました?

コンノ たぶん、皆さんが想像してるよりずっと少ないと思います。被アンテナ登録数は最終的に300超えてました。でもそこまでアクセスは多くないと思う。実際では平均で1000です。多いときはまあ1500。一日2回更新してたんですけど、1回のときはもちろん減りますし。で、あとはアンテナの上がり方ですよね。

木村 更新した時間とかも関係してきますしね。

コンノ だからたぶん周りに思われているよりは…(少ない)。誰かがアベレージ2万ぐらいあるんだろう?、とかそんなにねーよそんなにございません。

木村 ニュースの頃は平均2000前後、多い時に3000強いくかなっていう程度。最高は1万ぐらい。

コンノ 実際、俺の言ってる数字って言うのはジュゲムのアクセスログ見てるんで、あんまり当てにならないっていうか実際ホントしたらもっと多いかも分からない。

木村 参考程度に1500程度なのかな、感覚としては。

ムラ田 (娘。日記サイト界隈の)底辺の数考えるとニュースの時よりも広いわけじゃん。そう考えるとね、もう少しあるような気はしないでもない、と思う。

d そこまで俺はこだわっていなかったんで。調べるときも俺さらさら無かったんですよ。そこまで気にはしてなかった。

木村 それがいいかもしれないですね。

コンノ たまに、何人飛んできましたって日記に書いてあるんですけど、へーと思う以外はあまり気にはして無かったですね。何人見てるかとかそういうのは。

木村 貼られた側として経験から言うと、両方を比較するとアレですね。アワーのほうがニュースの時よりクリック率が落ちたかもしれないですね、もしかしたら。

ムラ田 それは言われましたね、直接。直接というかメールではないけど、ちょっとした知り合いに言われましたね。クリックする気がしない、っていう。例えばやり方というか貼り方の問題で、(記事にて)要旨を書いちゃうかオチを書いちゃうかっていう話。要旨だけでオチ言わずはクリック率が低いっぽいのよ。で、オチ言いだと気になってクリックしたくなる、っていう話なんだよね。それを、オチを見せずに飛ばすためにオチを言わないのに、見ている側はそれをオチを書いてないから(面白いかどうか)分かんなくて見る気にならないって受け取っちゃう。それでクリック率が落ちちゃうっていうところはあるかな、と。

木村 今日聞きたかったのはそこです。ニュースとアワーで一番違うポイントというのは、リンクの貼り方ですよね。ニュースの時は「何々さんが何かやってます」みたいな貼り方だったんですけど、アワーだと記事の1行目が全部リンクになっていて2行目がコメント、という貼り方ですよね。 で、自分が貼られた時は、ニュースでは基本的に230前後アクセスもらって、アワーで120ぐらいだったんです。そういう訳で「おやおや減ってるな」っていう感覚を受けたんですが。

コンノ 個人差というか記事差はあると思います。(サイトによっては)どこからアクセスが何件ある見えるとこがあるんですよ。だから俺たまにそこで見てみたらリファラの上限が250なんですけど、250振り切ってる時とかある。そんな時もあれば、80いくつだったりとか全然少ないこともある。だから、差があるなという感じなんですよね。そこは書き方であったり問題として関している、とは思います。あとはまあ需要、需要といってもおかしいですけど。

木村 興味を惹くものであったかどうかタイムリーであったかどうか、ということですね。

コンノ だから、それぞれのサイトへ等しく数を送っていたという訳ではない。

木村 書き方が左右するという部分で我々も気を使った訳ですけど、問題はそれらスタンスがどういうふうにあればいいのか、ですね。

ムラ田 それ答えがねえからなあ。

木村 見たい人が見るに書くべきか、書かれた人にも喜んでもらえるようにオチを言わずに流れを掴んでるなって思ってもらえるようにするか。これは時に相反することではありますよね。

コンノ 確かにそこは悩むところではありますね。そういう意見が来たのであれば検証したんですけど、特にそういう意見はヲチスレにサラッと書かれてただけなんで。まああそこは気にはしないんで、ですけども自分でやっててこれはどうなんだろうな、と。これはクリックするんだろうか、と書き方にちょっと悩んだ時期もあります。いろいろ微妙に試してみたりとか。

木村 匿名でやっているということが一番リスクになっているというか。信頼されてるテキストであれば、「何々が面白い」みたいな書き方でも見に行く人は見に行くし。ただ一歩引いた匿名という形になっちゃうと、ただ単に「面白い」ってあったところで、その人がどう面白いのかが移入できなくてスルーされてしまう確率も必然的にはあると思います。だから難しいのはその辺のところですよね。ニュースの頃は界隈周辺のラジオだとかでも「ニュースが出来たぞ面白いのがやってるけど、そこはこうやった方がいいんじゃないか」っていうお叱りは結構見かける機会はあって。それでよく考えたりとかしたんですけど、そういったことはアワーでは無かったようですね。

コンノ そういうリアクションは無かったですねー。

木村 新しい人が最近多くて、ニュースは知らなくてこういったスタンスのサイトをアワーで初めて見る、という人も多いですよね。そういう人のリアクションを見て如何です?以前と比べて。

ムラ田 それに関してはたぶんどちらかと言えば良い方にはとってたと思うよ。もうニュースを知ってる人が基本的にアワーを叩く方向になってる訳だから。それを考えるとニュースを知らない子は好意的にしかとってないと思うんだよ。

木村 ニュースを知らない人がアワーをどう捉えたのか。ニュースが出来たときの周囲の反応と、アワーでの反応は違うのかな。昔は昔で、待望のものが出来ましたっていうリアクションが多かったけれどもアワーの場合は違ったよね。

ムラ田 歓迎はそれほどされてないような感じ。

木村 やっぱりニュースの印象があったからなのか、そして全体のことを考える雰囲気っていうのがもう薄くなったというところもあるんじゃないかな。全体を考えることに果たして意味があるのかどうかはまた別の問題としてあるけど。

ムラ田 ほぼがあるからあれだけの量の世界を扱ってるわけでしょ。それ考えると、ニュースの時は小さな村のまとめだったから。

木村 良くも悪くもニッキモニ。引きずってた。

ムラ田 アワーの時はもう少し大きい村のまとめだから、対象範囲が違うと思う。そういう意味で考えると、その中の記事っていうことで、そこに客観性が必要になってくんのかなって思うかな、大きな村だとね。

木村 ただ客観性を出すことは当たり障りない、って見ちゃう人もいる訳でそこをどう考えるか。(当たり障りないという意見に対して)相手をするかしないかっていう話も出てきますけど、やっぱり八方美人な身としては、ね(一同 苦笑)。ちょっとは気にはなるじゃないですか。

コンノ そうだねえ。扱うものがもので、しかも膨大だっただけに一歩下がって客観的にやらないと捌ききれないところもあり。

木村 割り切りが必要なってきちゃうんですよね、巡回量が多いと。一日どれぐらい巡回してました?

ムラ田 どれぐらいかなあ。

コンノ 日にも因りますけど、少ない時は3〜400。多い時は5〜600。

木村 何時間ぐらいになりました?

コンノ 俺、パソコンの調子悪かったですからあんまり速くなかった。だからタブブラウザでバーっとクリックしまくって、それでカチカチやっていくんですよ。そのタブブラウザの開くのが遅くて、たぶん物理的時間に結構かかったというのはあって。とりあえず、夜、ムラさんが更新してから2時までの間に一旦巡回するの。で、3時ぐらいに寝て9時半ぐらいに起きて、また2時間巡回してそれで11時ぐらいに終わって、あと30分で記事上げる。と、こんなローテーションだったので、2回合わせたら5時間ぐらいかかった。でも俺新しいパソコンもらったんですよ。それからは朝一発でスムーズになりました。

ムラ田 俺は23時から24時間経つ23時まで全部巡回だから、それを2回に分けてた。23時に更新する前の22時から23時までの間に、まず(アンテナのリンクに)色の付いてないところを巡回。で、朝起きて9時から10時ぐらいまで1時間かけて夜寝ている間に更新されたもう半分回って合わせて2時間ぐらい。これで6〜800かな。

木村 それぐらい見ることになっちゃうよね。

ムラ田 ほぼにあがってるのは全部だからね。

木村 すると何て言うんだろうか、無感情になるって言ったらアレだけど時々、ね(苦笑

ムラ田 そうだね。仕事。

コンノ サッとやっちゃう時がある。そこが微妙でね。仕事になっちゃうとアレなんだけどね。サラッと読んでしまうのはそれでも間違ってないのかなーという気は、うーん難しいですけどね。そうでもしないとっていうのはあって。

ムラ田 俺はニュースの時から作業は同じで全然何も考えて無いっていうか、自分が面白いと思ったかどうかを判断。それだけ。(当てになるのは)それしかないからね。

木村 誰かが朝の6時ぐらいに1回巡回できるとその後の労力っていうのは相当楽になるんだけどね。それに朝のうちが感性が敏感っていうか反応しやすい部分はあるので、そういう訳で朝のうちに巡回しておくと結構やりやすかったですね。高山さんも出掛ける前っていうかねえ、6時ぐらいにやってたね。

ムラ田 高山さんは面白い時間にやってたからねえ。朝と仕事の合間と1日4回は見てたって言うんだよね、確か。それ以外でも仕事と家族の時間以外、本当に全部巡回。

木村 見ている人の行動の特性と見せる側の習慣っていうか特性はどうしても相容れないものがあって、その辺の噛み合わなさというのも何らかの違和感として出てきている部分はありますね。見る人の主な時間帯っていうのは、まず間違いなく朝昼夜のフリーな時間ですよね。会社の休み時間だとか、家に帰ってテレビ見ながらだとか。そういう時にこそ、その直前にパッと記事が出てるとスムーズ感みたいなものが強くあったんでしょうけれど、どうしてもそれとは反対になってしまうような感じは受けるんですよね。見たい時に、まだ昨日の夜だとかその日の朝の記事が残ってるとがっかりしてしまう、というような。アンテナほど速くないまでも人力でリアルタイム性を表現しているからこその難しさだと思うんですけれど、中の人は中の人でそれは非常に苦労している訳で。

ムラ田 苦労あんまりしてない(小さい声で)。いつもの通りいつものペースで。

コンノ 何となく感じるときはありましたね。

木村 それを脇から支えていくというかある程度の線引きの部分で踏みとどまって見せていくのが、企画だとか特集だとか、つまりは普段していること以外の部分っていうのが重要になってくる。

ムラ田 それをこっち(キャメイ)に任せようって言ったんだよね。

木村 するとやはり、最近始まった(半年前の話題です)あの話にも繋がってくるんじゃないかなと思うんですけども。(参考…http //flm.sakura.ne.jp/

Feature Articles

キャメイ あれも結局学生主体にしちゃいましたけど、全体に発信していくってことを本当はやりたかったんです。

ムラ田 全体って何?

キャメイ 公共性って言ったらおかしいですけど、ひとりでやるわけじゃないから、個人サイトっていう意味よりはもっと大きい枠で。

ムラ田 楽宴よりももっと個人サイトの集まり、でもないけど楽宴みたいにニュースサイト、でもないけどちょっとニュースで集まってみようみたいな感じ?

コンノ 総合的な。

キャメイ 最初に思い浮かべたのはやっぱりその辺なんですよ。で結果的に僕がやりたいことと、誘いにのってくれた人たちの考えとかやっぱりちょっとずれがまだあって、その辺よく話したつもりではあったんですけど、ちょっとそこまで思いつかない人いっぱい居るんですよ。僕はこういうの見てきてるから。

一同 こういうのって(苦笑

キャメイ 素晴らしい企画とか見てるから、こういうことやったら面白いんじゃないかなっていうのはあるんですけど、そうじゃないひとにとってはピンとこないっていうかとりあえず参加してみようとか思ってたひとはいて。

ムラ田 要は相方選びだね。

木村 結構重要だね。

ムラ田 よかった俺で?

横須賀!

木村 僕らとしては似非ジャーナリズムを自負したいんだな(w。でも何かしらの違和感ってものはどこにでも残っちゃうんですよね。消化不良っていうのかなあ。

コンノ 妥協しちゃうっていうか。

木村 (コンノさんへ)今後何かするとすれば何をしてみたいですか?何か大きいこと、って言ったら語弊がありますけど。あるいは今までにやりたかったこと。

コンノ んーどうですかねえ。

ムラ田 でもアワーの最後に書いたので正解っていうか回答になるんでないの?

コンノ あのーロッキング・オン・ジャパンって雑誌あるじゃないですか、まあ結局ああいうことがしたかったんですよ俺。5万字インタビューみたいなね。ああいうのちょっと憧れてたんですよね。

ムラ田 今されてるじゃん。

コンノ ある程度の日の当たらないところって言ったらおかしいですけど、そこに日を当ててあげたいな、と。いろんなカタチでひとつのものを、ものは存在しているんですけど、それに対していろんなところから光を当てたりとか見てみたりとか、そういうのを提供したかったのかなというのはありますね。だから思いつけば思いつくいろんな方法がたぶんあると思うんですけど、それがまたできるかできないか。インタビューであれ何であれ、なかなか思いつかないですけど最後に書いてたようなことはやってみたかった。記事の拾い集めを中心として、そしてある程度俯瞰的に見てるという立場を利用して、利用してというのもちょっと違いますけど、そういった部分でまた何か出来ればな、と思いましたね。

ムラ田 ああ、デザインコンテストっ!

コンノ やれたらいいなと思ってましたね。

木村 横須賀の人が?(一同 吹き出す)

コンノ アドバイザーとしてね。

ムラ田 まあ別にいいよ。こんぐらいだったら、こんぐらいだったらいいよ。ほのめかすぐらいがちょっと一番おいしい。


後記

2003年の初めに、モーらじ。メンバーの皆さんにお話を聞かせて頂いて以来のインタビュー記事、お楽しみ頂けましたでしょうか。(モ)ヲタニュースでは次の機会を虎視眈々と狙っております。何か面白い情報ありましたらぜひご連絡下さい。全国津々浦々出来る限りお伺いいたします!

※今回の収録は5月8日に都内某所にて行いました。ケーキ美味しかったです。


2005/10/01

ページトップへ戻る